「今月こそ貯めよう」と思ったのに、気づいたら残っていない問題
毎月のように、
- 「今月こそ、ちょっとは貯金に回そう」
- 「ボーナスの半分は残すぞ」
と思うのに、気づいたらほとんど残っていない。
そんな経験、ありますか?
このブログではこれまで、
- 給料の中身をちゃんと見てみる回
- 固定費を一度だけ見直す回
- 家計簿が続かなかった人向けの「超ゆるいお金の記録」の回
- NISAとiDeCoの“意味”を整理する回
- 生活防衛資金や、貯金が少ないときの最初の3ステップの回
- 給料が入る口座を3つの役割に分ける回
など、「お金の流れ」と「守りの土台」を少しずつ整えてきました。
今回は、その先の話として、気合いや根性に頼らず、“考えなくても少しずつ貯まる仕組み” をつくるための、「自動積立」の入口を一緒に考えてみます。
「余ったら貯める」は、ほぼ貯まらない前提で考える
まず、ちょっとショックかもしれない前提をお伝えすると、
「余ったら貯めよう」は、ほとんどの人にとって ほぼ貯まらない 仕組みです。
なぜかというと、
- 友だちとの誘い
- 急な飲み会
- ちょっとしたご褒美
- ネットショッピングのセール
など、月の終わりまでに「お金を使いたくなるイベント」がたくさんあるからです。
人間は、
- 目の前の楽しみ
- 「今だけお得」に見えるもの
に、どうしても弱くできています。
それ自体が悪いわけではありませんが、
「余った分が、たまたま残っていたら貯金する」
というスタイルだと、
- たまたま残る月は少ない
- 残ったとしても「まあ、今月はいいか」と使ってしまいがち
になってしまいます。
だからこそ、このブログでは、
「余ったら貯める」ではなく、「先に少しだけよけておく」仕組みをつくる
という方向性で考えていきます。
自動積立の目的は「えらい自分」になることではない
自動積立というと、
- 「ちゃんとした大人になった感じがする」
- 「節約ガチ勢みたいで、ちょっとハードルが高い」
と感じる人もいるかもしれません。
でも、このブログで考えたい自動積立は、
「えらい自分になるための修行」ではなく、「あまり考えなくても、それなりにいい状態が続くようにする工夫」 です。
たとえるなら、
- 歯みがき → 虫歯になりにくい習慣
- 目覚ましのセット → 寝坊しにくくする工夫
のように、
「やらないとヤバいから、毎回気合で頑張る」のではなく、「何も考えなくても、そこそこ良い方向に転がる」
ようにしておくイメージです。
ステップ1:目的を1つだけ決める(防衛? 将来? なにかのイベント?)
自動積立を始める前に、まずは
「この自動積立は、何のためのお金なのか?」
を1つだけ決めておくと、続きやすくなります。
たとえば、こんな目的があります。
- 生活防衛資金(解雇・病気・転職のブランクなど、“もしものとき”用)
- 近い将来の出費(引っ越し・家電の買い替え・結婚式など)
- 将来のお金づくり(NISAやiDeCoでの投資のタネ銭)
- 学び直し・資格・副業のための自己投資資金
ここで大事なのは、
「全部」を一気にやろうとしないこと。
まずは今の自分にとって一番しっくり来るものを、1つだけ選んでみてください。
もし迷ったら、
- まだ生活防衛資金がほとんどない → 防衛資金優先
- すでに2〜3ヶ月分はある → 近い将来の出費 or 将来のお金づくり
くらいのイメージで大丈夫です。
ステップ2:金額は“笑えるくらい小さく”から始める
次に決めたいのが、「いくら積み立てるか」です。
ここでやりがちなのは、
- 「よし、毎月3万円!」と勢いで決めてしまう
- 1〜2ヶ月は頑張れるけど、その後がしんどくなる
というパターン。
このブログでは、あえて逆をおすすめします。
まずは「笑えるくらい小さな金額」から始める。
具体的には、
- 月1000円
- 月2000円
- 月3000円
くらいでも十分です。
- たとえば月1000円なら、1日あたり約33円。
- 月3000円でも、1日あたり約100円。
「これなら、さすがに生活が破綻することはないよな」と思えるレベルから始めてみてください。
ステップ3:給料日「直後」に、別口座へ自動で動くようにする
自動積立のキモは、
「給料日“直後”に、別口座へ自動で移す」
という点です。
前回の記事
で触れたように、
- 給料+固定費の「メイン口座」
- 将来と“もしも”の「貯蓄・防衛口座」
- 今月の裁量で使う「自由口座」
といった役割を決めておくと、
「メイン口座 → 貯蓄・防衛口座」に、給料日直後に自動で◯円だけ動かす
という設定がしやすくなります。
銀行によって名称は違いますが、
- 「自動振替」
- 「定額自動入金」
- 「積立預金」
などの名前で、毎月決まった日に、決まった金額を自動で移してくれる機能が用意されていることが多いです。
ステップ4:慣れてきたら、AIに「調整役」をお願いする
自動積立をしばらく続けてみて、
- 正直、この金額なら無理なく続けられるな
- もう少し増やしても大丈夫そうだな
と感じてきたら、AIに相談してみるのもアリです。
以前の記事
でもお話ししたように、
前提条件をちゃんと伝えて、選択肢と判断材料を出してもらう
使い方がポイントです。
たとえば、こんな聞き方をしてみます。
「30歳会社員で、手取り◯万円、家賃◯万円、固定費がざっくり◯万円です。
生活防衛資金として、まずは◯ヶ月分を目標にしています。
いまは毎月1000円だけ自動積立していますが、
無理なく増やすなら、どれくらいの金額・ペースが現実的か、
2〜3パターンと、それぞれのメリット・デメリットを教えてください。」
こうすると、
- 「現状維持プラン」
- 「ちょっと頑張るプラン」
- 「かなり頑張るプラン」
のように、自分で選びやすい形で提案をもらえます。
「増やす前に、続けられるリズムを作る」が先
自動積立というと、
- 早く金額を増やしたくなる
- 早く大きな成果を出したくなる
気持ちになるかもしれません。
でも、貯金や投資の一番の味方は、
「一度決めたことを、淡々と続けられるリズム」
です。
金額を増やすのは、「この金額なら余裕で続けられるな」と思えてから でもまったく遅くありません。
このブログ全体のテーマでもある、
「ふつうのサラリーマンでもできる、小さくて地味な一歩」
として、
- まずは月1000円〜3000円から
- 給料日直後の自動振替で
- 目的は1つに絞って
というところから始めてみるのがおすすめです。
今日の一歩:自分にとって「笑えるくらい小さい金額」を決める
今日の一歩は、まだ銀行の設定画面を開かなくてもOKです。
まずは、紙やスマホのメモに、
- 自動積立の目的(生活防衛/近い将来の出費/将来のお金づくり など)を1つだけ書く
- 自分にとって「笑えるくらい小さい金額」(例:毎月1000円、2000円、3000円)を1つ決める
この2つを書き出してみてください。
そのうえで、余裕があれば、
- 給料日
- メイン口座
- 貯蓄・防衛口座
をメモしておいて、
「次の給料日のあと、この金額だけ自動で移す設定をしてみよう」
と決められたら、それが今日のゴールです。
