「別に贅沢してないのにお金が残らない」理由のひとつ
前回までの記事で、
- 給料明細の中身をちゃんと見てみる
- 誰かの正解ではなく、自分で「これはやめておこう」と判断する
という話をしてきました。
それでもまだ、
「別にそこまで贅沢してないのに、なんかお金が残らない」
という感覚が残っている人も多いと思います。
そこで、今日のテーマは 「固定費」 です。
- スマホ代
- サブスク
- 保険
- なんとなく続けているサービス
こういった「毎月自動で出ていくお金」が、気づかないうちにけっこう効いてきます。
今日は、
固定費を“完璧に最適化する”のではなく、「一度だけちゃんと見直してみる」
ことをゴールにします。
そもそも「固定費」ってなに?
まずは言葉の整理から。
お金の支出には、ざっくりいうと
- 固定費:毎月だいたい同じ金額が出ていくもの
- 変動費:月によって増えたり減ったりするもの
の2種類があります。
固定費の例
- 家賃・住宅ローン
- スマホ代・インターネット回線
- サブスク(動画・音楽・アプリ・オンラインサービス)
- 保険料(生命保険・医療保険・その他)
- ジム・習い事などの月額サービス
変動費の例
- 食費
- 交際費
- 日用品
- 交通費
- 趣味・娯楽 など
どちらも大事ですが、「なんとなくお金が残らない」状態を改善したいときは、固定費から見ていくのがおすすめです。
理由はシンプルで、
固定費を1回見直すと、その効果が毎月続くから
です。
固定費の怖さ:意識していなくても、自動で引き落とされ続ける
固定費がやっかいなのは、
意識しなくても、勝手にお金が出ていく
という点です。
- 1つひとつは月500円〜3,000円くらいで「このくらいならいいか」と思ってしまう
- それが積み重なると、月に1万円〜2万円、年にすると十数万円レベルになる
私も、あとから通帳やカード明細を見直して、
- 「このサブスク、半年以上使ってなかったな…」
- 「このサービス、もうやめてもいいのにそのままだったな」
と気づいたことが何度もあります。
固定費を見直すときに大事なのは、
「節約の鬼になる」のではなく、「今の自分にとって“納得できる固定費”にそろえていく」
という感覚です。
ステップ1:いま払っている固定費を「全部書き出す」
最初のステップは、とても地味ですが一番大事です。
いま自分が払っている固定費を、できるだけ全部書き出す。
紙でもスマホのメモでも、Excelでも何でもOKです。
思いつく限りで構わないので、こんな感じで書き出してみてください。
- 家賃:◯◯円
- スマホ代(自分):◯◯円
- ネット回線:◯◯円
- サブスク(動画A):◯◯円
- サブスク(音楽B):◯◯円
- サブスク(その他アプリなど):◯◯円
- 保険(生命保険):◯◯円
- 保険(医療保険):◯◯円
- ジム:◯◯円
- 習い事:◯◯円
思い出せないものは、クレジットカードの明細や銀行の引き落とし履歴を1〜2ヶ月分だけざっと眺めてみると見つかりやすいです。
ここではまだ、
- 高いか安いか
- 必要か不要か
は考えなくて大丈夫です。
まずは、「自分は毎月これだけの“固定の約束”をしているんだな」と 見える化する ことがゴールです。
ステップ2:3つのラベルをつけてみる【◎◯△】
書き出せたら、それぞれの固定費に対して 3つのラベル をつけてみます。
- ◎:今の自分にとって、かなり大事。続けたい
- ◯:あってもなくてもいいけど、できれば続けたい
- △:正直、なくてもそんなに困らないかも
直感でOKです。
たとえば、
- 家賃:◎(今すぐには動かせない)
- スマホ代:◎(必要だけど、プランの見直し余地はあるかも)
- 動画サブスクA:◯(よく使っている)
- 動画サブスクB:△(最近あまり見ていない)
- 使っていないアプリの月額:△
- 行っていないジム:△
こんな感じです。
この作業をしてみると、「なんとなく払っている“△”の固定費」がいくつか見つかるはずです。
ステップ3:「今やめても後悔しなさそうな△」から1つだけ手をつける
いきなり全部の△に手をつける必要はありません。
「今やめても、たぶんそんなに後悔しなさそうな△」を1つだけ選ぶ
これが今日のゴールでもいいくらいです。
たとえば、
- 3ヶ月ほとんど開いていない動画サービス
- 「無料期間のつもりだった」けど、そのままになっているアプリ
- ほぼ行っていないジムの会費
どれか1つだけでいいので、「一度やめてみる」という選択をしてみてください。
金額にすると、月500円〜1,000円程度かもしれません。
でも、それが1年続けば6,000〜12,000円、2年・3年と続けば、その分だけ差がつきますし、何より 「自分で見直して、自分で決めた」 という経験が残ります。
この「自分で選んだ」という感覚が、お金との付き合い方を変えていくうえで、意外と大きいです。
具体のイメージ:月2,000円の固定費を減らせたら…
イメージしやすいように、簡単な例を出してみます。
もし、
- ほとんど使っていないサブスク(1,000円)
- 行っていないジムの会費(1,000円)
の2つをやめて、月2,000円 の固定費を減らせたとします。
- 月2,000円 × 12ヶ月 = 年24,000円
- 5年続けば = 120,000円
「たった2,000円」と「12万円」だと、印象がだいぶ違うはずです。
しかもこれは、
一度見直して、設定を変えただけで続く効果
です。
- 我慢し続ける節約
- 毎回意識して頑張る節約
ではなく、
「しくみを1回変えたら、あとは放っておいても続く節約」
を少しずつ増やしていくイメージです。
「ケチになる」のではなく、「自分で選んだお金の使い方」に寄せていく
固定費を見直すときに、気をつけたいポイントがひとつあります。
それは、
「ケチになる」のが目的ではない
ということです。
- 本当は大事にしたい趣味
- 自分の成長に繋がっている学び
- 人とのつながりを作ってくれる活動
まで全部削ってしまうと、心がしんどくなってしまいます。そうではなくて、
- 「別にそこまで大事じゃないけど、なんとなく払っているお金」
- 「昔は必要だったけど、今の自分にはもう合っていないお金」
を手放して、
「今の自分が大事にしたいところに、お金を回せる状態」
に近づけていくことが目的です。
今日の一歩:固定費リストを「書き出して、△にマークをつける」ところまで
最後に、今日の一歩です。
今日やることは、次の2ステップだけにします。
- いま自分が払っている固定費を、思いつく限り書き出してみる
- それぞれに、◎◯△のどれかのマークをつけてみる
ここまでできたら十分です。
もし余力があれば、
- △マークの中から「今やめても後悔しなさそうなもの」を1つだけ選び、解約手続きをしてみる
ところまでやってみてください。
固定費の見直しは、1日で完璧に終わらせる必要はありません。
むしろ、
- 「一度ちゃんと見てみる」
- 「自分で選び直してみる」
という経験をしておくことが、これからお金と付き合っていくうえでの土台になると、私は思っています。
