Excelも資料づくりも“ふつうレベル”だけど、本当に副業にならないのか?
「副業のスキル」と聞くと、
- プログラミング
- デザイン
- 動画編集
のような、いかにも専門性の高いものを思い浮かべがちです。
一方で、会社員として毎日仕事をしていると、
- Excelでちょっとした集計表をつくる
- 社内用の説明資料やスライドをつくる
- 議事録や手順書を分かりやすくまとめる
といった「ごくふつうのPC作業」を、当たり前のようにやっていることも多いはずです。
このとき、
「こんなレベルじゃ、副業にできるほどじゃないよな…」
と考えてしまいがちですが、実はここにも、「ふつうのサラリーマン」だからこそできる小さな副業の入口があります。
これまでの副業シリーズでは、
- 「副業を始めたいけど、何から手をつけていいか分からない」30歳会社員のための入口整理
- クラウドソーシングを“月1案件だけやってみる”くらいで触ってみる話
- AIと一緒に文章リライト・要約をやってみる副業の入口
などを見てきました。
今回は、
Excelや資料づくりを「プロレベル」ではなく、「ふつうの会社員レベル」のまま、小さく切り出してみる副業の入口
を考えてみます。
「できて当たり前」が、誰かにとってはありがたい
たとえば、あなたがふだん会社でやっていることで、
- 月次の売上をExcelでグラフにしている
- チーム向けに作業マニュアルをまとめている
- 上司や同僚向けに、分かりやすい説明スライドをつくっている
といったものがあれば、それはすでに立派なスキルです。
フリーランスや個人で仕事をしている人の中には、
- Excelがとにかく苦手
- 計算式や関数は最低限しか分からない
- 資料づくりにものすごく時間がかかる
という人もたくさんいます。
会社員として「できて当たり前」になっていることが、誰かにとってはお金を払ってでもお願いしたい作業
になりうる、という視点を一度持ってみるのがスタートです。
ステップ1:自分が「普段どんなPC作業をしているか」を棚おろしする
いきなり副業サイトを見る前に、まずは自分の仕事の中から「切り出せそうな作業」を洗い出してみます。
たとえば、次のような観点でメモしてみてください。
- Excel:
- 簡単な集計表をつくる
- 売上やアクセス数などをグラフ化する
- フィルタや並べ替えでデータを整理する
- SUM/AVERAGE/IF/VLOOKUP くらいなら使える
- 資料づくり:
- PowerPointやGoogleスライドで説明資料をつくる
- 図や箇条書きで「流れ」を整理するのが得意
- 上司に「分かりやすいね」と言われたことがある
- ドキュメント整理:
- 議事録をまとめる
- 手順書・マニュアルを書くのが苦じゃない
- 複数人が書いた文章を1つに整理する
ここでは、「大したことではない」と思っても、とりあえず全部書き出してみるのがポイントです。
「ふつうにやってる」ことの中に、切り出せる小さなスキルが隠れているかもしれません。
ステップ2:AIを「テンプレづくり」と「整え役」にする
Excelや資料づくりの副業でも、AIは役に立ちます。
1. Excel系:テンプレートづくりをAIに手伝ってもらう
たとえば、
- 家計簿テンプレ
- 小さな売上管理テンプレ
- タスク管理表
のような「ひな形」を作るときは、AIにこう頼めます。
「30代会社員向けの家計簿テンプレートを作りたいです。
・列の項目(例:日付/カテゴリ/金額/メモ など)
・シート構成(“月ごと”か“1年分まとめ”か)
・必要であれば入れておきたい関数
を提案してください。」
返ってきた案をもとに、自分の感覚に合わせて Excel で実際に形にしていくイメージです。
2. 資料系:構成案と見出し案をAIに出してもらう
資料づくりの仕事では、
- どんな順番で説明するか
- どんな見出しをつけるか
がとても大事になります。
AIには、次のように頼めます。
「◯◯という内容を、30代会社員向けに説明するスライド資料を作りたいです。
・スライドの全体構成
・各スライドのタイトル案
・1スライドあたりの bullet point 3つ程度
を提案してください。」
こうして「骨組み」をAIに出してもらい、中身は自分の経験や言葉で埋めていく、という分担です。
ステップ3:クラウドソーシングで“1シートだけ”“1枚だけ”を探してみる
副業サイトで Excel や資料づくりの案件を見ると、
- 本格的なシステム連携
- 大量のデータ処理
- 高度な関数・マクロ前提
のような案件も多いですが、最初はもっと小さくて大丈夫です。
探すときのキーワードの例
- 「Excel テンプレート」
- 「Excel 簡単」「Excel 入力」「Excel グラフ」
- 「資料作成 パワポ」「スライド 作成」
- 「マニュアル 整備」「手順書 作成」
などで検索してみると、
- 家計簿や売上表のひな形を作る仕事
- 既存の表を見やすく整える仕事
- 手書きメモをもとにスライド化する仕事
のような、「1シートだけ」「数枚だけ」といった案件も見つかります。
「これなら、今の自分でもできそうかな?」と感じるものを、まずは“テスト案件候補”として眺めてみるところからでOKです。
どこで本やサービスを紹介すると自然か?
Excelや資料づくり系の副業記事で、
- 本
- オンライン講座
- ツール
を紹介しやすいポイントは、次の2つです。
- 「Excelを仕事で使えるレベルにするための入門書・講座」
- 関数やグラフ、表の整え方などが実務寄りでまとまっているもの
- 「伝わる資料の作り方」を解説している本
- スライドの構成・1枚に何を書くか・図解のコツなど
「会社の情報」と「副業の線引き」はしっかりしておく
Excelや資料づくり系の副業で一番気をつけたいのは、
会社の情報やノウハウを、そのまま外に持ち出さないこと
です。
たとえば、
- 実際の会社のファイルやテンプレートを流用しない
- 社内用のマニュアルや資料を、そのまま副業用に転用しない
- 社外に出すと問題になるような情報は扱わない
といった線引きは、最低限必要です。
一方で、
- 「家計簿テンプレ」
- 「個人で使うタスク管理表」
- 「一般向けの説明資料」
など、完全に個人向け・一般的な内容であれば、会社とは切り分けて考えやすくなります。
今日の一歩:自分の「切り出せそうなPC作業」を3つ書き出してみる
今日の一歩は、副業サイトを見る前に、自分の手元を見てみることです。
- 紙やスマホのメモに、
「自分が仕事でよくやっているPC作業」を3つ書き出してみる。
(Excel/資料づくり/マニュアル作成など) - それぞれについて、
- どんなことをやっているか(1〜2行)
- それを「1シートだけ」「1枚だけ」に切り出すとしたら、どんな形になるか
をざっくりメモしてみる。
- 余裕があれば、そのうち1つをAIに説明してみる。
例:
「私は仕事で、こういうExcel表をよく作っています(説明)。
これを一般向けのテンプレとして提供するとしたら、
どんな項目や工夫があると喜ばれそうか、3つ教えてください。」
ここまでできれば十分です。
「自分の中の“ふつう”を、外に向けてどんな形で出せるか?」
を一度考えてみることが、Excelや資料づくりを小さな副業として切り出していくための、最初の一歩になります。
