「正解を教えてほしい気持ち」と「でも、それでいいのかな」という違和感
お金や副業のことを調べていると、よくこんな言葉を目にします。
- 「これさえやればOK」
- 「誰でも簡単に月◯万円」
- 「最短・最速で結果を出す方法」
私もこういう言葉に惹かれたことがあります。実際に今でもどんな内容があるのか調べたりもします。
- できれば遠回りしたくない
- 失敗したくない
- 正解をサクッと知って、あとはその通りにやりたい
そう思うのは、自然なことだと思います。
一方で、どこかでこんな気持ちも出てきます。
- 「本当にそんなうまい話、あるのかな…」
- 「この人が言ってる“正解”は、私にとっても正解なんだろうか?」
この「正解を教えてほしい気持ち」と、「でも、それでいいのかな」という違和感の間で、行ったり来たりしてしまう人は多いと思います。
今日は、
「誰かの正解を探し続けるのをやめて、自分で「これはやめておこう」と決められるようになるまでの考え方」
を、一緒に整理してみたいと思います。
「人の正解」に乗っかることの楽さと、こわさ
まず整理しておきたいのは、「人の正解に乗っかる」のは、すごくラクだということです。
- 自分で詳しく調べなくていい
- 自分ではあまり考えなくていい
- うまくいかなかったときも、「あの人が言った通りにやったのに」と人のせいにできる
これは、短期的にはかなり楽です。
だからこそ、高額な情報商材や「誰でも簡単に稼げます」といった話が、いつの時代もなくならないのだと思います。
でも、その裏側には「こわさ」もあります。
- その「正解」が自分に合っているかどうか、分からない
- 相手の目的が「本当にあなたのため」なのか、「自分の売上のため」なのか、分からない
- うまくいかなかったときに、「じゃあ次の“正解”を探そう」と依存し続けてしまう
お金やキャリアのような「人生に大きく関わること」をずっと他人任せにしてしまうと、
「自分で選んだ感覚」がなくなっていきます。
私はPCスクール時代、たくさんの受講生の方と話してきましたが、
- 「親がいいって言ったからやります。」
- 「先生がいいって言ったからやります。」
- 「友達がいいって言ってました。」
このような「○○からお勧めされたからやってみる」いうスタンスの人は途中でやめる人が多いと感じていました。
逆に、「自分はこうしたいと思う。そのために、これは使えそう/これは違いそう」
と、自分の言葉で話し始めた人は、そこからの行動や変化のスピードが一気に変わっていました。
ほとんどそのような人はいませんでしたが、、笑
私が「これはやめておこう」と判断するときの4つの問い
ここからは、私自身が「これはやめておこう」と判断するときに使っている、3つの問いを紹介します。
完璧なフィルターではありませんが、この4つの問いを一度通すだけで、かなりの「危ない話」は避けられるはずです。
質問1:この話、うますぎないか?
まず最初に自分に投げるのは、「この話、うますぎないか?」という問いです。
具体的には、
- 「誰でも簡単に」
- 「たった◯分で」
- 「ノーリスクで」
- 「完全放置で自動的に」
こういった言葉が並んでいるときは、一度立ち止まるようにしています。
もちろん、中には本当に効率的でよくできた仕組みもあります。
でも、現実的には
- 完全にノーリスク
- 完全に努力ゼロ
でうまくいく話は、ほとんどありません。
「うますぎる」言葉が並んでいたら、「ここまでいい話が、本当に自分にだけ回ってくるだろうか?」と一度自分に聞いてみます。
質問2:もし友達が同じ話を持ってきたら、どう言うか?
2つ目の問いは、「もし仲のいい友達が、同じ話を『やろうと思ってるんだけど』と相談してきたら、自分はどう答えるだろう?」というものです。
自分のことになると、
- 「自分なら大丈夫かも」
- 「自分はうまくやれるかも」
と、変にポジティブになってしまうことがあります。でも、「友達がやる」と想像してみると、
- 「それ、ちょっと危なくない?」
- 「もう少し調べてからのほうがいいんじゃない?」
と冷静に考えられることが多いです。
自分だけで判断するのが難しいときは、「友達ポジションの自分」を、一度頭の中に呼んでみるのがおすすめです。
質問3:うまくいかなかったとき、「まあ、納得」と思えるか?
3つ目に投げるのは、「もしこれがうまくいかなかったとしても、それでも自分は納得できるだろうか?」という問いです。
ここが一番大事だと、私は思っています。どんな選択にも、
- うまくいく可能性
- うまくいかない可能性
の両方があります。
大事なのは、「そのリスクを分かったうえで、自分で選んだかどうか」です。
たとえば、少しリスクがあっても、
- 「これは自分が本気でやってみたいことだ」
- 「ダメでも、きっと学びは残る」
と感じるなら、やってみる価値は十分あると思います。むしろ行動に移したほうがいいです。
逆に、
- 「正直よく分かってないけど、うまくいくって言われたから…」
くらいの感覚だと、うまくいかなかったときに、「あの人が言ったからやったのに」と、ずっとモヤモヤが残ってしまいます。
なので私は、「失敗しても、自分で選んだと言えるか?」を、自分なりの基準にしています。
質問4:かっこいい選択ができているか、友達に胸を張って話せるか?
4つ目の問いは、「この選択をしていることを、かっこいい選択ができているか、大事な友達や家族に“胸を張って”話せるだろうか?」というものです。
- 人には言えない
- どこか後ろめたい
- 説明するときに言い訳から入ってしまう
そんな選択は、どこかで自分でも「うーん…」と思っていることが多いです。
逆に、
- 「今こんなことにチャレンジしてるんだ」
- 「リスクもあるけど、こう考えてやってみようと思ってる」
と、素直に話せる選択は、結果がどうであれ、自分の中で納得しやすくなります。
私は、「仲のいい友達に、この選択のことを話すとしたら、どんな顔で、どんな言葉で話すだろう?」と想像してみて、
- 胸を張って話せる:やってみてもいいかも
- どこか濁したくなる:一度立ち止まって考え直す
というふうに、判断の目安にしています。
それでも「やってみてもいいかも」と感じる話の特徴
ここまで「やめておこう」の話をしてきましたが、何でもかんでも疑っていたら、何も始められなくなってしまいます。
じゃあ逆に、「これは、やってみてもいいかもしれない」と思えるのは、どんな話か。
あくまで私の感覚ですが、こんな特徴があると、前向きに検討しやすいです。
1. いきなり大きな結果を約束していない
- 「まずは月◯千円〜1万円を目指しましょう」
- 「最初の3ヶ月は、学びや準備期間と考えてください」
のように、「小さく始める前提」で話が組まれているものは、現実的だと感じます。
2. 良いところだけでなく、「大変なところ」もちゃんと言っている
- 「ここは時間がかかります」
- 「ここは人によって向き・不向きがあります」
- 「ここがしんどくて、挫折する人もいます」
といった、「やらないほうがいい理由」もきちんと説明してくれているかは、かなり重要です。
都合のいい部分だけを切り取って見せる話には、個人的にはあまり乗りたくありません。
3. 自分で追加で調べられる情報源がある
- そのサービスや人についてのレビュー
- 実際にやった人の体験談(良いもの・悪いもの両方)
- 公式な情報や、公的な機関の説明
など、「自分でも調べようと思えば調べられる情報」があるかも、判断材料になります。
「この中だけで完結します」「他は見なくていいです」というスタンスのものは、私は一度距離を置くようにしています。
「正解」じゃなくて、「自分で選んだ納得のグレーゾーン」へ
お金のことや副業のことに、絶対的な「正解」はありません。
- この副業が、全員にとって正しい
- この投資が、全員にとってベスト
というものは、ほぼ存在しないと思っています。だからこそ、「誰かの正解」を追いかけ続けるのではなく、「自分で選んだ“納得のグレーゾーン”」を増やしていくことが、大事だと感じています。
- 完全に安全とは言い切れないけど、今の自分なりに考えて、これならやってみたいと思える
- もしうまくいかなくても、「あのときの自分なら、同じ選択をするだろうな」と思える
そんな選び方ができると、結果がどうであれ、「自分の人生を、自分でやっている感覚」が少しずつ強くなってきます。
このブログでは、あなたに「これが正解です」とは言いません。代わりに、
- 一緒に状況を整理すること
- 選択肢を見える化すること
- 判断するための「問い」や「視点」を共有すること
を通して、「自分で『これはやめておこう』『これはやってみよう』と決められる人」が増えたらいいなと思っています。
今日の一歩:「最近気になった話」を、4つの問いに通してみる
最後に、今日の一歩です。
今日やることは、ひとつだけにします。
1つだけ、最近あなたが
- 広告でよく見かけた副業の話
- SNSで流れてきた「お金の増やし方」
- 友人や同僚から聞いた「ちょっとおいしい話」
- 友達に胸を張って話せる話か?
を思い出してみてください。
そのうえで、今日紹介した3つの問いを自分なりに当てはめてみてほしいです。
- この話、うますぎないか?
- 友達が同じ話をやろうとしていたら、自分はどう言うか?
- うまくいかなかったとき、それでも自分は納得できるか?
ノートでもスマホのメモでもいいので、1〜2行でいいので、自分の答えを書いてみてください。
たったこれだけでも、「なんとなく流される」から「一度立ち止まって、自分で考えてみる」への一歩になります。
